小路幸也
単行本
集英社
発売:2009/04
1,575円









東京バンドワゴンの番外編。
終戦直後を舞台に、ある華族のお嬢様と東京バンドワゴンの出会い。
これは、これまでのシリーズに、よーく出てくるある人が主人公なわけですが、
それは読み始めればすぐ分かります。
他にも、あの人がこんなだったのね~とか。

そして前回の終わりくらいだったかな?
アメリカからのとある日記と同じものかな?という文章が、今回のキー。
両親から託された主人公が、それを守るために東京バンドワゴンの家族と出会って、
本当の家族になって行く物語。

前回をもう1度ちゃんと読み直したら、あ~これはそういうことね、と
よく分かるんだと思います。

戦後という時代なので、大変だったり暗かったりすることもあるし、
堀田家のように恵まれている家というのは、なかなかないと思う。
でも、そういうところもあったんだよ、という希望くらいは見ていたいから
こういう家族の物語は、今の時代よりも実はよく合っていて、よかったのかもしれない。

おじいちゃん以前の東京バンドワゴンもよく分かって、
相変わらず温かい家族で、人もいっぱいで、楽しい1冊でした。

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