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オーダーメイド殺人クラブ
2011年11月26日 小説
辻村深月
単行本
集英社
発売:2011/05/26
1,680円
既に新刊ですらなくなってますが、夏から読み始めて、しばらく寝かせて
やっと読み終わった1冊です。
正直、あまり気分のいい話ではないです。
だって、自分を殺して欲しいって同級生に依頼する話だから。
それも、事件を起こすことによって世間に強い印象を与えたいからって。
あと、中学生という年代だからこそなのかもしれないけれど、
しょうもな~っていう理由で、友人同士でのいざこざ、無視とかこだわりとか。
でも、よくよく思い返してみれば、私もそのくらいの時期のとき、
学校という空間が自分の世界のすべてであり、
めんどくさかったらさりげなく逃げればいいや、では済まないものがありました。
まあ私の場合は、主人公とその友達たちのように、いわゆるリア充でなく、
気難しさとかあって、いろいろ思うことがあっても、周りと仲良くしている人たちと比べて
随分子どもであり、またあほらしさのある真面目さが強かった人だったのだけど。
おかげで、順番に無視とかっていうレベルの問題ではなかったので、
正確にはそのあたりのことは、正確にはわからないかな、
似たようなことはあったかもしれない。
あと、死のうとか殺そうとかそういうこともないし、渋沢龍彦もよく知らない。
最近の中学生って・・・なんて考えられるようになったのは、
私が少しは大人になって、そういう剥き出しの感情とかを自分もださない、
他人も出さない、出してそうな人は何となく避ける、穏便に・・・、
ということが自然と身についてしまったから。
でも、たまに私もバカ正直だし、あまり人間関係に強くなかったり決め付けてる部分が
あるのかもしれないので、あーまたやってしまった・・・とかあるんですけど、
それもまた何となく深く考えないようにしてやり過ごす。
そういうことがまだ器用に出来ない年代の子どもたち。
辻村さんが書く世界は、やっぱりなかなか言葉にしにくい、もやっとした状態を
最後にはきちんと気付かせてくれる本だと思う。
事件の計画を立てるときのあやうさ。
友達とはいえない主人公と同級生の関係性や、会話。
でも全部あとで思い返してみれば、そうか、そういうことだったんやな・・・って思えます。
途中読んでたときの、2人に対する、そんなことしたって意味ないのにな・・・と
覚めた大人の感情で読んでいたものは、どこかに行ってしまう。
いつもの、と言ってしまうと簡単ですが、辻村さんらしい感動が待っています。
単行本
集英社
発売:2011/05/26
1,680円
既に新刊ですらなくなってますが、夏から読み始めて、しばらく寝かせて
やっと読み終わった1冊です。
正直、あまり気分のいい話ではないです。
だって、自分を殺して欲しいって同級生に依頼する話だから。
それも、事件を起こすことによって世間に強い印象を与えたいからって。
あと、中学生という年代だからこそなのかもしれないけれど、
しょうもな~っていう理由で、友人同士でのいざこざ、無視とかこだわりとか。
でも、よくよく思い返してみれば、私もそのくらいの時期のとき、
学校という空間が自分の世界のすべてであり、
めんどくさかったらさりげなく逃げればいいや、では済まないものがありました。
まあ私の場合は、主人公とその友達たちのように、いわゆるリア充でなく、
気難しさとかあって、いろいろ思うことがあっても、周りと仲良くしている人たちと比べて
随分子どもであり、またあほらしさのある真面目さが強かった人だったのだけど。
おかげで、順番に無視とかっていうレベルの問題ではなかったので、
正確にはそのあたりのことは、正確にはわからないかな、
似たようなことはあったかもしれない。
あと、死のうとか殺そうとかそういうこともないし、渋沢龍彦もよく知らない。
最近の中学生って・・・なんて考えられるようになったのは、
私が少しは大人になって、そういう剥き出しの感情とかを自分もださない、
他人も出さない、出してそうな人は何となく避ける、穏便に・・・、
ということが自然と身についてしまったから。
でも、たまに私もバカ正直だし、あまり人間関係に強くなかったり決め付けてる部分が
あるのかもしれないので、あーまたやってしまった・・・とかあるんですけど、
それもまた何となく深く考えないようにしてやり過ごす。
そういうことがまだ器用に出来ない年代の子どもたち。
辻村さんが書く世界は、やっぱりなかなか言葉にしにくい、もやっとした状態を
最後にはきちんと気付かせてくれる本だと思う。
事件の計画を立てるときのあやうさ。
友達とはいえない主人公と同級生の関係性や、会話。
でも全部あとで思い返してみれば、そうか、そういうことだったんやな・・・って思えます。
途中読んでたときの、2人に対する、そんなことしたって意味ないのにな・・・と
覚めた大人の感情で読んでいたものは、どこかに行ってしまう。
いつもの、と言ってしまうと簡単ですが、辻村さんらしい感動が待っています。
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