本日は大安なり

2011年7月18日 小説
辻村深月
単行本
角川書店(角川グループパブリッシング)
発売:2011/02/26
1,680円









遅くなりましたけど、辻村さんの新刊読みました。
今回は結婚式をテーマにした1冊。
ある結婚式場で同じ日に結婚式を挙げる4組のカップルと、その周辺の人たちの物語。
新婦が双子で、何か考えているカップル、クレーマーな新婦と担当のプランナー、
叔母の結婚に引っかかりを感じる小学生の甥、どうしても結婚式を止めたい新郎、
それぞれがそれぞれの思いを胸に、時間は過ぎていきます。

どうやら雑誌に連載されていたときとは、かなり構成に変更があったらしくて、
雑誌のとおりに読んだらどうだろう?と思うところはありますが、
それぞれの人物が入れ替わり、話が進むに連れて、いろんな真実が明らかになります。

1組目の姉妹は、昔の話を読んでるくだりでは、うーん、、ちょっと理解できず。
ややこしすぎだよ・・・って部分があったけれど、最終的にはまとまりよくて、
旦那さんがその人でよかったねという感じ。

2組目のプランナーと新婦は、私がプランナーだったら耐えられないだろうな。
本当にこの人はプロだと思ったし、最終的にいきついたところが1番よかった話です。
相手の方は、ちょっと気になってたけど、ぜひ幸せになってください。

3組目については、子どもならよくありそうな勘違いというやつなのかなあ・・・。
本当に、新郎がそういう人なら、ちょっと大げさだったんじゃ?と思わなくもない。
懐かしい人たちが出て来てて、おおって思ったけど、正直絶対必要かはわからない。

4組目の新郎は、1番嫌いです。
ほんと馬鹿じゃなかろか、辻村さんなので、丸く治めていたけれど、私なら無理。
こういう人は酷すぎるから、丸く治めなくてもよいかもって思うくらいな人だったし。

と、いろいろ感想は尽きないけれど、結婚というテーマというのは、
面白かったし、ここまで劇的ではなくても、いろんな人がそれぞれの物語を
持っているんだろうなと想像するとおもしろいなと思える1冊でした。

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索