宮部みゆき
ハードカバー
中央公論新社
発売:2010/07
1,890円









おそろしの続編である時代小説。
読んだのが大分前だったので、かなり忘れていたけれど、最初の序で
前回を振り返ってくれていたので、すんなり本編に入ることが出来ました。

今回は4つお話が進みました。
やっぱりメインは、タイトルにもなっている「暗獣」かな。
表紙ではひらがなだったので、よく分からなかったけど、
暗獣こと「くろすけ」と、隠居した夫婦の物語です。
人とこの世のものではないものが、一緒にいるということ、
心が通じでいても、離れなくてはいけないということ、
心温まるけど、さみしい物語でした。

他の3つも、不思議だったり不幸な話だったりするけど、
そういうこの世のもの以外のこと、人と人との感情とか想いのほうが
ずっと怖いというか、こっちの方が不幸を呼んでいるんではないかと
思えてくるものばかりで、、単なる不思議物語ではないんだなあと思いました。
そのあたりが、宮部さんらしさを出していると思ったし。

ただ、怖かったり悲しかったりすることだけではなく、
新しく仲間に加わった、お勝さんとか、こどもたちとか、若先生とか、
今後の活躍も楽しみだなあと思わせてくれます。
実際に百まで物語を続けられるのか、どうかは・・・?だけど。
でも続きはきっとあるだろうから、楽しみにしてます。

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