木暮荘物語

2011年5月28日 小説
三浦しをん
ハードカバー
祥伝社
発売:2010/10/29
1,575円









しをんさんの新刊・・・でも半年以上経ってるか。
最近本を読むのが、別のことに時間をとられて進みませぬ。
とはいいつつも、読みたい本はぼちぼち読んでいく予定ですので。

この本は小暮荘というかなりの古さを誇るアパートの住人と、その周辺の人たちの
連作短編集といったところでしょうか。
部屋数は6、しかも4つしか埋まってない、さらにそのうち1人は大家さん、、、
条件を聞いただけでは、あまり住みたい感じのところではなさそう。
しかし、どの話も話の始まり方がかなりヘンテコで、なんだこれ・・・と一旦思いました。
多分しをんさんじゃなかったら、こういう発想はないんだろうなーと思う。
でもいつのまにか引き込まれちゃって、なんとなく暖かい気持ちにされるものが多いです。
しかしたまには違っている話もあり(黒い飲み物)、違う話で脇役のあの人ってば、
こんなこと考えてたのかーと思うこともあります。

私が好きなのは、ピースと心身かなあ。
ピースは、なんかしみじみしてしまって、自分がああだったらって考えたら、
多分同じようにはならないけど、違う方面へ走ってしまって、でもいろいろ考えるだろうし。
心身は、単にばかばかしいような、でも深いような?ところがよかったです。

あと、光子が伝わってくる人の気配に安心するというのは、分かる気がするなあ・・・
なんとなく、誰かがいるというのはちょっとほっとするのです。

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