宮下奈都
単行本
集英社
発売:2010/01/26
1,470円









20代後半、結婚目前だった主人公が、ある日突然振られてしまう。
そこから落ち込み、かなり自由奔放な叔母のアドバイスによる
ドリフターズリストという、やりたいことを書くリストを書いては消しを繰り返して
模索していく物語・・・なのかなあ。

私は経験ないですが、結婚が決まってて白紙になるなんて青天の霹靂だろうし、
順調だったのがある日突然うまくいかなくなるってことなので、それの辛さは想像できます。
そこから、彼中心で回っていた世界から放り出されたこと、
自分が何も持っていないんじゃないかと感じてしまうところ、確かにそうなるなあと
思いながら読み進めました。
ただ、20代後半ならまだ大丈夫やん、と思ってしまう年上ならではの発想はあったけど。
完全に同世代の時に読んでいたら、もっと感情移入が強かったかもしれない。

そんな主人公とは対照的に、1人で自由に生きている風な叔母さん。
他にも美容師の同級生、同級生に紹介されたエステティシャン、
会社の同僚、兄たち家族などなど・・・、1人1人との対話が少しずつ主人公を
再生させる方向へ持っていけたのかと思いました。

劇的な変化と言うものは、多分なかったのですが、それが普通。
元婚約者を見返してやるって気持ちが消えたときこそが、抜け出せれたときなのかも。

ドリフターズリストは、いまいちよくわからなかったけど、
何か日記とかを書いてみるということも、振り返るためにはいいことなのかもです。
ちなみに食べ物たちはおいしそうでした(叔母さんの作ったもの以外)。

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