カソウスキの行方

2010年10月16日 小説
津村記久子
単行本
講談社
発売:2008/02/02
1,470円









カソウスキって何?って思いつつ、読み始めました。
何かの植物かと思ったけど、全然違った!

割りと薄い1冊だったけど、3本の短編からなります。
「カソウスキの行方」はわりとよし。
森川と藤村と主人公3人のやりとりとか、その舞台となるのが不便な土地であったり、
寒すぎるアパートだったりするのが、主人公のやるせなさをよく感じられました。
年上になってしまった私からすると、そんなにへこまんでもまだ大丈夫だよって
言ってあげたくなったけど。

「Everyday I Write A Book」もよかったです。
好きだった人の彼女とかって、気になる気持ちは分かる。
あそこまでかはわからないけど、私も見てしまうかもしれない。
ある意味、ネットというものは、昔なら当然見えなかったものが
見えるようになってしまって見なくていいもの見て苦しむってことはあるんだと思う。
そんなことを考えてしまった。
けど、そういうことはおいといて、最後にはほっこりさせられたのでよかったです。

「花婿のハムラビ法典」これは・・・うーん、です。
数値化も嫌だけど、そんなにならなぜ結婚する?と。
妹もちょっと意味不明です。
だから何なんだとね。

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