紺野キリフキ
文庫
メディアファクトリー
発売:2010/02/23
580円









毎回独特の世界を広げてくれる紺野さんの新刊。
かつては本で家賃を払っていたという本棚荘へ、姉の部屋の留守番をするために
田舎から出てきた妹と、大家さんやその他のへんてこな住人達の物語。

なかなか家賃を払わない猫使い、寝てばかりで大学を卒業できない女性、
捨てられたサラリーマン、そして主人公は姉の代わりにとげ抜きをしつつ花屋でバイト。
みんな個性的すぎるのに、なぜかしっくりくる人たちばかり。
私には1番捨てられたサラリーマンがとくにツボでした。

とげぬきについては深く語られていないので、想像するしかないけれど、
きっと妹の言うとげというのは、私にもありそうやなーと思ったり。
そして多くの人が持っていそうでもあると思ったり。
まだまだどうなるかはっきりしていない部分もありそうなので、
もっと本棚荘の中を見ていたいような、そんな気分になる1冊でした。

コメント

nophoto
Lacy
2014年6月26日3:08

If you’re reading this, you’re all set, parnder!

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