万城目学
新書
筑摩書房
発売:2010/01/27
903円









人間の言葉が分かり、犬の玄三郎と夫婦の猫であるマドレーヌ夫人と、
その飼い主の小学校1年生の、かのこちゃんの物語。
手に取るまで何故か私は、マドレーヌ夫人というのは、かのこちゃんの
ご近所に住んでいるおばあさんだと思い込んでいました。

大きな事件が起こるわけではないのだけど、猫同士の会話だったり、
マドレーヌ夫人と玄三郎の関係だったり、かのこちゃんとすずちゃんのこだわりだったりは、
ほのぼのとさせられて、今までの割りと奇抜な設定の物語もおもしろいけど、
こういうのもいいなあという気持ちになります。

あと同じ場面について、かのこちゃん側とマドレーヌ側から描かれていて、
両方を読むことによって、すごく納得がいったり、より楽しめました。
かのこちゃんとマドレーヌ夫人は人間と猫であり、性格や年齢も違うけれど、
お互いをきちんと認めて信頼し合っているんだなあと。

最後はちょっと曖昧だったけど、お互いがお互いを分かり合えているので、
理想の飼い主と猫なんだと思います。

それにしても、かのこちゃんの名前の由来は、あの本と関係あるということなのかな?

コメント

nophoto
ふうみ
2010年11月14日8:24

こちらではとてもお久しぶりです。
この本は私も読みましたよ。
本屋でたまたま目に留まって、猫が主人公の一人?として登場するようだし、万城目さんの本は読んだことがなかったので(そもそも万城目を「まきめ」と読むことすら知りませんでした)買ってみました。
私の好きなほんわかした雰囲気のお話でした。これは他の万城目作品と設定を共有しているのかな?(鹿の子と言われると、鹿男を連想しますけど)

全然関係ありませんが、先日、なっきょんで有名な例の場所の方と宿で同室になり、なっきょんの話題でひとしきり盛り上がりました。

しゃむ
2010年11月23日23:23

おひさしぶりです、ふうみさんも読まれたんですね。
他の万城目さんの作品と共有しているかは、正直わからないのですけど、もしかすると・・・です。
よかったら他の本も読んでみてください。
ドラマや映画にもなっているので、結構おもしろいですよ。

なっきょんの方と同室ですか、いろんなところの方と交流があるんですね~。
盛り上がったみたいでよかったです(^o^)

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