桐島、部活やめるってよ
2010年7月8日 小説
朝井リョウ
単行本
集英社
発売:2010/02/05
1,260円
本屋さんなどで見かけて、気になっていたので読んでみました。
桐島というバレーボール部の部長が、部活を辞めたことによって
同じ部の控え選手や、他のクラスの他の部活の同級生など
直接関わりのなかった人にまで、小さな、本当に小さな波紋が。
桐島が語り手となって、なぜ部活を辞めたとかその後についてとか
語られることは全然ないのだけれど、それぞれの短編で語り手となる主人公に
桐島が部活を辞めたことによって、心に小さな波が起こっていきます。
直接レギュラーがかかってくる、小泉のエピソードなんかは
分かりやすいものだと思うのだけれど、沢島、前田の2人については、
属しているグループのようなものが違っていて、私はこちら側に近い方だったので、
なんか分かるな~という部分もありです。
でも、そんな2人こそ大事にしているものがあって、それを分かってくれてる人が
ちゃんと周りにいて、いいなあと思うのです。
けど、実際は宮部や菊池のように華やかそうに高校生活をすごしていても、
いろいろ疑問を抱えていて、言いたいこともできていないのかもしれない人もいる。
宮部みたいなのは、ある意味重過ぎるエピソードだと思うので、
ちょっとこの本の中では浮いてるような気もしないでもないけど、
この先救いがあればいいなと思います。
そして主人公として語られることがなかった登場人物たちも、
楽しいことだけ、思ったとおりにしか行動して内容に見えても、
もしかしたら何かを抱えているのかもしれない。
きっともう少し先に進んだら、この子たちもこの頃のことを
振り返ったりできるようになるんだろうなあ。
多分、下とか上とかそういうのにこだわってしまってることとか。
そういう目で見えるようになってしまったんだけど、地方出身者としては
豊島ミホさんの「檸檬のころ」を思い浮かべてしまうような、
そんな懐かしい、ちょっと方言も入ってて、昔を思い浮かべてしまう1冊でした。
単行本
集英社
発売:2010/02/05
1,260円
本屋さんなどで見かけて、気になっていたので読んでみました。
桐島というバレーボール部の部長が、部活を辞めたことによって
同じ部の控え選手や、他のクラスの他の部活の同級生など
直接関わりのなかった人にまで、小さな、本当に小さな波紋が。
桐島が語り手となって、なぜ部活を辞めたとかその後についてとか
語られることは全然ないのだけれど、それぞれの短編で語り手となる主人公に
桐島が部活を辞めたことによって、心に小さな波が起こっていきます。
直接レギュラーがかかってくる、小泉のエピソードなんかは
分かりやすいものだと思うのだけれど、沢島、前田の2人については、
属しているグループのようなものが違っていて、私はこちら側に近い方だったので、
なんか分かるな~という部分もありです。
でも、そんな2人こそ大事にしているものがあって、それを分かってくれてる人が
ちゃんと周りにいて、いいなあと思うのです。
けど、実際は宮部や菊池のように華やかそうに高校生活をすごしていても、
いろいろ疑問を抱えていて、言いたいこともできていないのかもしれない人もいる。
宮部みたいなのは、ある意味重過ぎるエピソードだと思うので、
ちょっとこの本の中では浮いてるような気もしないでもないけど、
この先救いがあればいいなと思います。
そして主人公として語られることがなかった登場人物たちも、
楽しいことだけ、思ったとおりにしか行動して内容に見えても、
もしかしたら何かを抱えているのかもしれない。
きっともう少し先に進んだら、この子たちもこの頃のことを
振り返ったりできるようになるんだろうなあ。
多分、下とか上とかそういうのにこだわってしまってることとか。
そういう目で見えるようになってしまったんだけど、地方出身者としては
豊島ミホさんの「檸檬のころ」を思い浮かべてしまうような、
そんな懐かしい、ちょっと方言も入ってて、昔を思い浮かべてしまう1冊でした。
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