よろこびの歌

2010年3月4日 小説
宮下奈都
単行本
実業之日本社
発売:2009/10/17
1,365円









確かRe-Bornとかいう、いろんな作家さんの作品集に収められていた短編と
その後を書かれた連作短編集になっています。

音楽科jのある高校へ行くはずが受験に失敗、普通高校へやってきたけれど、
何の気力も湧かずに毎日を過ごしていた主人公が、合唱コンクールで指揮をすることになり、
なんとかやってみようとするけれど、やっぱりうまくいかず・・・。
そして合唱コンクールは終わり、マラソン大会へ。
そのマラソン大会で起こったこととは。

ここまでが1章。

その後が、クラスメート達を主人公に変えて、それぞれ語られていきます。
そして最後に、また主人公へ。

新設の私立高校、何か特徴があるわけでもない、そんなところにやってきた同級生たち、
それぞれに抱えた思いとは、何でこれからはどうなっていくのか。

ただ言えるのは、歌とか音楽ってやっぱりいいなあって思いました。
私はたまたま、楽器のほうと出会ってしまって(音痴というのもあるけれど)、
でも、歌もよかったかもしれない、なんてこの本を読んでると思ってしまいました。

それぞれが大事に思ったり、そっとしてほしいことがあったりする。
でも心を通わせることは出来る。
それは、音楽だけには限らないだろうけど、この本の中での歌って本当にいいし、
聴けるものなら聴いてみたい、そう思ってしまう1冊でした。

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索