リテイク・シックスティーン
2010年2月16日 小説
豊島ミホ
単行本
幻冬舎
発売:2009/11
1,680円
休業前の最後の小説の単行本になるのかな。
そう思うと結構寂しいです。
最近うーむと思うことが多かったけど、この本は本来の、というか
豊島さんの中でも私が好きな、まっとうな青春を描いているものなので、
かなり読み応えがあって、引き込まれる1冊でした。
けれど主人公の友人が実は、未来からやってきてもう1度高校生をやり直したい、
という発言をしているという点が、普通の青春物とは違うかも。
とは言っても、16歳、高校1年生という日常がメインであり、そこらへんにいそうな
ちょっと屈折してる考えを持っている登場人物がいたりはするわけです。
そんな友人を半信半疑で見守りつつ、自分も冷静ながら巻き込まれていく主人公、
冗談のように未来を語りつつも、思ったとおりに進めない自分や周りにイライラする友人。
もし、私だったらと考えずにいられない。
27歳でもし全然うまく行かない生活をしていたとしたら、
やっぱり16歳に戻りたいと思ってしまうんだろうなあ。
もう1回やり直したい、と思う部分もあるけれど、もう1回するのも大変なこともある。
そんなことを考えながら、友人に大人になって欲しい気持ちと、
どうしようもないのかなと思うもどかしい気持ちと両方考えながら読み終えました。
これは主人公が戻ってきたわけではないというところが、
より主人公と同じ気持ちを持つことになってしまったんだと思う。
時を越えたり戻ったりする小説は、北村薫氏の3部作が印象深いけれど、
そのどれとも違った、もしやり直すなら・・・を考えた1冊でした。
単行本
幻冬舎
発売:2009/11
1,680円
休業前の最後の小説の単行本になるのかな。
そう思うと結構寂しいです。
最近うーむと思うことが多かったけど、この本は本来の、というか
豊島さんの中でも私が好きな、まっとうな青春を描いているものなので、
かなり読み応えがあって、引き込まれる1冊でした。
けれど主人公の友人が実は、未来からやってきてもう1度高校生をやり直したい、
という発言をしているという点が、普通の青春物とは違うかも。
とは言っても、16歳、高校1年生という日常がメインであり、そこらへんにいそうな
ちょっと屈折してる考えを持っている登場人物がいたりはするわけです。
そんな友人を半信半疑で見守りつつ、自分も冷静ながら巻き込まれていく主人公、
冗談のように未来を語りつつも、思ったとおりに進めない自分や周りにイライラする友人。
もし、私だったらと考えずにいられない。
27歳でもし全然うまく行かない生活をしていたとしたら、
やっぱり16歳に戻りたいと思ってしまうんだろうなあ。
もう1回やり直したい、と思う部分もあるけれど、もう1回するのも大変なこともある。
そんなことを考えながら、友人に大人になって欲しい気持ちと、
どうしようもないのかなと思うもどかしい気持ちと両方考えながら読み終えました。
これは主人公が戻ってきたわけではないというところが、
より主人公と同じ気持ちを持つことになってしまったんだと思う。
時を越えたり戻ったりする小説は、北村薫氏の3部作が印象深いけれど、
そのどれとも違った、もしやり直すなら・・・を考えた1冊でした。
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