北村薫
単行本
集英社
発売:2009/08/26
1,365円









直木賞受賞後第1作の短編集。
多分、ホラーの。

正直あまりいい評判を聞いてなかったので、そんなには期待せずで。
確かに、意味がよく分からないかも・・・というのもあったけれど、
北村さんらしさのある、冷たさ、ぞくぞくっとくる寒さ、感じました。
元々が北村さんのは、とてもやさしさとかあたたかさを感じる文章なので、
それを閉じてしまったときの冷たさというのは、本当に凍えそうになる。

「マスカット・グリーン」
こういう女の感というもの、当たっちゃうんだよねー。
ここまですごくなくても、心当たりあります。

「腹中の恐怖」
妊娠中の方は読まないでください、とわざわざ前書きに書くほどはある。
真実がはっきりしないところが、また怖い。

「微塵隠れのあっこちゃん」
これはあまり趣旨がよく分からなかったんだけど、あまり怖くないです。

「三つ、惚れられ」
何で男性の北村さんが、女性のこういう怖さを分かってるのか不思議。

「よいしょ、よいしょ」
昔だったからこそ、今の時代でなかったからこその恐怖。
そしてそれだけでなく、今にそれが繋がっているというのが怖い。

「元気でいてよ、R2-D2。」
これが1番よく分からなかった・・・。
スターウォーズを知ってない人はだめ?

「さりさりさり」
これもまた、よくわからないし、怖くないんだけど、嫉妬ってこと?

「ざくろ」
人生最期の割りとおだやかな話と思っていたら、最後が・・・。
こちらもはっきりとしないところが考えると怖い。


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