シングルベル

2009年11月4日 小説
山本幸久
単行本
朝日新聞出版
発売:2009/06/05
1,680円









なかなか結婚しそうにない娘・息子を結婚させようと、
子どもたちの代わりに活動するサークルで出会った、数人の親たち。
そこから、あれあれ?という流れによって、その子どもたちが出会い、
その中で結ばれたのは?というようなお話。

一応全員の共通点であるのが、絵画修復士の陽一。
典型的草食男子、らしい。
その他に、バリキャリさん、バンド好きOL、元モデルでマネージャー。
他にも複雑に入り組んだ人間関係が出来上がっていくけれど、
すべて親+強烈な三人の婆様たちの仕業だったわけです。

これをされたら、うっとおしいだろうな~と思う。
一応子どもたちの年代と同じくらいの身からすると。
でも偶然を装うと必死なところがまだいいような、
それで結局うまくいってしまってるし。
それに大人(というか、じいちゃんばあちゃん世代)の必死さが
山本さんらしい作風によって、コミカルでほのぼのと笑いを誘われてしまう
内容になっているわけです。

最後は陽一の恋の相手も決まり、そこが気になるところだったけど、
なるほどなー、まあ1番落ち着くところに落ち着いたか、という感じです。

今の流行というか、流行りモノっていったら何だけど、
日常的だけど、新しいものに挑戦したのだなあということは伝わってきた。

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