恩田陸
単行本
河出書房新社
発売:2009/01/23
1,470円









高校時代の同級生、偶然同じ課題のグループになっただけの3人だったけど、
同じ大学に進み、近いような遠い存在だった3人が、
それぞれ小説、音楽、映画で、成功したりあきらめたりしたその後、
当時を振り返る中篇3つからなる1冊です。

小説も、音楽も、映画も私は好きなんだけど、
自分はやっぱり受け手なんだなあという自覚があるので、
やっぱりこういう人は世の中にいるんだろうし、大学時代の話だけでもすごいなって思う。
けど、それでもプロになるっていうのは、その中から一握りなわけで。
ということもあるので、現実を冷静に見てしまってる「彼」が1番共感できたかも。

そして主人公のうちの1人は小説家に現在なっているわけだけど、
恩田さん自身と重ねながら読んでしまいました。
まだ書いてません、なんて普通言わないよねー、言えるってすごい。
舞台もどうやら恩田さんの母校っぽいしね。

こういう人たちになりたい、とは思わない。
けど、知りたい、とは思う。

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索