食堂かたつむり

2009年7月11日 小説
小川糸
単行本
ポプラ社
発売:2008/01
1,365円









とりあえず、最初から出てくる料理がおいしそうなものばかりでした。
恋人に去られてしまったことにより、声が出なくなってしまった主人公は、
しかたなく実家に帰ることに。
そこで筆談で工夫しながら、食堂かたつむりという食堂を開くことに。

現実的に考えると、いくら実家に帰ったから、今までの経験で料理に対する
知識とかレシピを蓄えているからといって、そうそううまくいくものじゃないと思うのです。
でもそういうことは、この本には不要なことなのかもしれないです。

主人公が丹精込めて作った料理によって変わっていく周りの人。
確執のあった母親の本当の姿だったり、手紙だったり。
そういうのを感じてしまうと、こういう食堂があるっていいなあと思ってしまうのです。

でも、私は、ラスト近くでの母親の願いというのは、
いくらお願いされても簡単にできることではないと思うのです。
それは、私が料理をそこまできちんと考えて作るような人ではないからかもしれないけど。

あと、主人公の出世については・・・結局よく分からんかったんですが。
なんだったんだろう?そんなに重要じゃないってこと?

ときどき、このエピソードはいる?というような全体的にまとまりがよいのか
分からない部分もあるにはあったんだけど、優しい感じのよい本だと思います。

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