宮下奈都
単行本
新潮社
発売:2009/03
1,470円









その日その日を、一生懸命生きている人たちのささやかな物語。
特別なことは全然ないと思っていたけれど、その人を知れば知るほど、
小さな特別が感じられる短編集。

最初は完全な別物の短編ばかりかと思っていたけれど、
読み進めていくうちに、あれ、この人・・・と気がつきだします。
他の話では隣にいた何気ない人が、実はこうだった。
きっとこんなことは、本当に今生きている世界でもあるんだろうなあ。
そう思いをめぐらせてみたら、なんでもない日常がこの本の物語のように、
もう少し色づいて見えるようになるんだろうか。

前作のスコーレNo.4も、結構よかったと思うんだけど、
こちらの短編集の方が私は好きかな。
少しだけ元気になりたいようなときにお薦め。

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