太陽の坐る場所

2009年3月22日 小説
辻村深月
単行本
文藝春秋
発売:2008/12
1,500円









女優となったかつての同級生、キョウコを同窓会へ呼びたい。
高校卒業して10年という節目を迎えたかつての同級生達が、
現在の思惑と過去の記憶を交差させて、どう生きていくのか。

いくら女優になったからといって、ずっと会っていない同級生を
どうしてこう同窓会に呼びたいのかな・・・、と最初は思っていました。
けれど、キョウコに挑むそれぞれには、それなりの嫉妬であったり、見栄であったり
ちょっと人にはおおっぴらに見せたくない秘密を抱えていて、
ああなるほどな、こういう人はいるだろうし、こういう感情は私にも理解できると
読み進めるうちにだんだんと、いつものごとくのめりこんでいきました。

今回は頑張ってメモをとりながら読んでみたんだけど、
なかなか今回のトリックには気がつけず・・・最後の方まで、何かあるとは分かっていても、納得がいったのは、かなりの終盤に入ってからでした。

読後感は、はっきりとすっきり!ではないかなあ・・・。
ちょっと年代が20代後半に入ってきたというのもあって、
登場人物たちが素直じゃない部分が多くて。
まあそういう純粋じゃなくなってしまってるな・・・という部分はよくわかるんだけど。
特に、由希なんかはそこまでしますか!って思ってしまった。
いろいろな理由で必死になる気持は分かるけど。

あと、これまでほど他作品との繋がりが強くないので、これから読むと言うのもありです。

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