北村薫
単行本
講談社
発売:2008/08/07
2,100円









ミステリーランド3冊目。
待ってました、北村薫氏の本。

いつものような、はっとさせられる日常の謎のようなお話ではなく、
どちらかというとファンタジーです。
タイトルからも分かるように、不思議の国のアリスの世界に通じるような。

野球がとても好きなアリスという少女が主人公。
だけれども、中学に行ったら野球は続けることが出来ない。
そんな春休みになぜか、鏡を通りぬけて左右が反対の国に来てしまった。
そちらの国のアリスは野球はやっておらず、野球の大会も負けたものが
次の試合に進むというおかしなことになっていて・・・。

もう野球はできないんだろうな、とあきらめていたアリスが
最後にもう1回挑戦して世界を変えようとするところ、
鏡を通り抜けたからこそ起こる失敗、へんてこ。

ほんわかとしたやさしい空気は、北村さんそのもので、
昔子どもだった人も、もう1度挑戦したかったな~ということを思い出したり
懐かしい気持ちにひたされるような気分になると思います。

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