ISBN:978-4652079249
単行本
瀬尾 まいこ
理論社
2008/3/20
¥1,575





見た目も性格もまったく違う1つ違いの兄弟の物語。
1章はRe-bornの短編として収録されていたものです。
弟と兄が章ごとに語り手として変わっていくので、
どちらの心情も分かり、小さい頃からの誤解であったり、
ちょっとした行き違いがあったりして、最初の頃はかなり仲の悪い
兄弟だなあ〜、とか特に1章だけだと、いけ好かない兄ちゃんやなと
思ってしまいそうな物語です。
しかし、先を読み進めるうちに、兄の感じてきたことなどが明らかになり
兄弟って、本当に1番近くにいる存在であるはずなのに、
1番分かりにくくて、1番いつでも何とかなる絆があるんだなって
自分のことを思い返しつつも、改めて思ったのでした。

そう、私は男ではないから男兄弟というのを正確に理解は出来てないかもだけど、
姉や弟に対して、すごいコンプレックス感じてた時期はあったし、
今も完全に消えたとは言えないからねぇ。
でも、お姉ちゃんも弟もそうなんや〜と思うことは、
この歳になったらいくつか発見したこともあって、
そういう時は、目の前が開けたというか随分気分が楽になったのを覚えてるし。

そんな「きょうだい」というものを、すごくうまく描いてる本だと思う。
要領がよくてモテるはずなのに、1番身近な場所に馴染むことが
出来なかった兄と、アホで単純だけど熱血で思い込んだら一直線の
弟が
この1冊を読んですごく成長しています。
きょうだいがいる人なら、この本読んで共感すると思う。

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索