有頂天家族

2008年6月4日 小説
ISBN:978-4344013841
単行本
森見登美彦
幻冬舎
2007/9/25
1,575





面白かった!
夜は短し以来の、森見作品。
こちらも独特の世界と表現でよかったんだけれど、
有頂天家族、かなりいいです!

狸たちの家族愛とその周りの狸、天狗、人間。
どれもこれもやっぱり個性的で、そして舞台が京都であることが、
こんなに似合うものなんだなあと。
阿呆な三男に、堅物長男、世捨て次男、小心者四男、
それを見守る母と、亡くなってしまった偉大な父親。
人間に焦がれる天狗と、あしらうのが上手な人間と。
家族って、こんなによいものなんだね〜、狸だとしても。
そう思わざる得ないお話でした。
笑いをところどころ感じつつも、じんわりとして暖かい作品でもあります。
あっさりと、くたばれ!!なんて言葉が出てくるのもいい。
敵役にあたる狸たちだって、にくたらしいけど、憎めない阿呆かげんがまたいい。
とにかく、いい時期にいい本を読んだってことです。
どうやらこれで、本腰を入れて森見作品に取り組もうかな〜と言う
気分になりました。
そして、続編もあるようなので、そこも期待しつつ。

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