夜叉桜

2008年3月3日 小説
ISBN:4334925715
単行本
あさの あつこ
光文社
2007/09/21
¥1,680





「弥勒の月」の続編。
かなり前に読んだので忘れてる部分多かったけど、
節々に「弥勒の月」の出来事が出てきます。
なのでこの本は、あとから読むべきだね。
正義の味方とは言い難い信次郎、親分の伊佐治、そして遠野屋。
女郎が立て続けに殺される事件が起き、遠野屋が絡んでるのではと
睨む信次郎だけれども、もっと違うものが絡んでいた。

事件事態には、遠野屋は結局直接は絡んではなかったわけですが、
死を呼び寄せると言われていたような絡み方は、やはりあったわけで。
まっとうに、誰よりも誠実であろうとする遠野屋をなんとか幸せに
してあげたいと思うんだけれど、自身の宿命からは逃れられないのか。
ある人物が今回は、前回で描かれていたのとは反対の立場となり
出てくるわけですが、これがまたきっと次巻へと繋がりそうだな〜という
布石を残していってます。
だから多分、続くような気がする。

しゃばけなんかのように、ほっとして読むことは出来るものじゃないけれど、
緊張感のある信次郎と遠野屋のやりとりは、やっぱり読み応えがあって
面白かったと思います。

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