ISBN:4062705834
単行本
加納 朋子
講談社
2007/07/26
¥2,100





ミステリーランド2冊目ですね。
加納さんらしく、やさしく温かい1冊でした。

幼い頃「あや」という女の子と仲良くなったシン。
同じ時期に誘拐されそうになって、あやに助けられたけれど、
そんな女の子は周りの人に聞いてもいないと言う。
小学生になって親の転勤で北九州にやってきたシン。
同じ名前(ただし呼び名はココちゃん)や、勝気な女の子「あや」、
竹ちゃん兄弟たちと知り合い、新しい生活をしていく中で、
不思議な少年、パックとも知り合う。

正直、パックの存在は最初幽霊か何かかと思ったけれど、違ってて、
そこで分かったことでまた思い浮かべたのは、「てるてるあした」の設定。
これ以上書くと分かっちゃうかもしれないけれど、ああいう問題に
感心がある人なのかなぁなんて、本筋とずれたところで思う。

みんなで子どもだけれど守るべきものを守る。
大人になった今では、そんなこと無理じゃ・・・と思ってしまうし、
近くにいたら止めてしまうんだろうなと思うけど、子ども達の真剣な気持ちとか、
パックの背負っているものとかを思うと、子どもが読んでも良いけれど、
大人にも読んで欲しい本だなと、思いました。

ミステリなので、「あや」について、その他シンが抱えていた謎など、
うまく解決していく分、なるほどねーと感心させられました。

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