ISBN:4087753832
単行本
豊島 ミホ
集英社
2007/08
¥1,365





もしも、東京で大震災が起こったら・・・、という短編集。
読む前から、うーん、豊島さんチャレンジャーだなぁ・・・と思う。
批判覚悟とか何とかそういうことが、ブログにも書かれてましたが、
どうだろう、どうだろう、どうなんだろう?
正直、この本は震災をどういうものか、実体験した人が読んだらと
考えるとやっぱり甘いのかなぁとは思うけれど、
そういう私も大きな地震と言うものには、本当のところに触れたことが無く、
どうこう言えない・・・そう、言えないんだよね、というのが答えだった。
ずるい感想なのかもしれないけれど。

これはないだろ、さすがに。
と、思うものもあったし、(蝶好き少年とか)
もしも私ならと考えると泣けそうなのもあったけど、
考え方はそれぞれ。
この本を読んだ人が、今当たり前にあることが実は当たり前ではなくて、
とてももろいものであって、大事にしないと崩れてしまうんだよということを、
感じていれば良いかなと思います。
地震は体験していなくても、私にとっては他人事ではないし。
ちゃんと、考えたり受け止めたりしなくちゃいけないことだと思ってるし。
そしてその後が書かれていない登場人物たちのことを、考えずにはいられない。

コメント

森砂千夏
森砂千夏
2007年10月24日21:09

本お好きなんですね。
私のお勧めは、平野啓一郎の「高瀬川」です。図書館に行けばあると思います。
平野啓一郎は、京都大学出身の芥川賞作家です。
この本は、エロティックなようで、純愛なようで、特にセックスの辺りなんかは、読者を引き寄せてくれますよ。
ほんとに、こんなことにそこまで表現するかっていうような、文章技法です。

しゃむ
しゃむ
2007年10月31日21:35

コメントありがとうございます。
そうですね、読書好きなものでこうやって感想を書き留めています。
平野啓一郎の本は読んだことないですね。
なんとなく芥川賞が苦手・・・というイメージがあって。
また機会があったら、そのうちチャレンジするかもです。

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