ISBN:416325840X
単行本
畠中 恵
文藝春秋
2007/04/05
¥1,470
しゃばけシリーズと同じように、時代ものではあるけれど、
こちらの主人公は一太郎とは正反対ともいうべき、遊び人。
もちろん普通に丈夫らしい、麻之助。
子どもの頃は真面目だったのに、なぜか16の頃から今に至るまで、
幼馴染の清十郎と遊び歩いているような、名主の息子。
あと同心見習いの吉五郎と3人つるんでいる。
家が名主ということで、持ち込まれる問題ごとを父親に代わって
解くことになり、回りの心配もどこえやらときちんと治めていくところが
痛快な物語であります。
けれどただそれだけではなくて、なぜ麻之助はいきなりグレたのか、
そのわけに関係してそうな幼馴染で清十郎の父と結婚したお由有とその子、幸太。
話が進むにつれて、過去が明らかになってきます。
そしてなかなか落ち着かない麻之助との縁談が持ち上がった、
寿ずという途中からの登場人物との関係も、見逃せない。
最後のどうにもならない気持ち、関係と言うのは自分のそばにいる人が
そうだったら嫌だなーとは思うけれど、きっとこんなの昔だったら
たくさんあったんだろうし、それを考えるとなんだかせつない。
この本はシリーズ化されるかどうか分からないけれどね。
単行本
畠中 恵
文藝春秋
2007/04/05
¥1,470
しゃばけシリーズと同じように、時代ものではあるけれど、
こちらの主人公は一太郎とは正反対ともいうべき、遊び人。
もちろん普通に丈夫らしい、麻之助。
子どもの頃は真面目だったのに、なぜか16の頃から今に至るまで、
幼馴染の清十郎と遊び歩いているような、名主の息子。
あと同心見習いの吉五郎と3人つるんでいる。
家が名主ということで、持ち込まれる問題ごとを父親に代わって
解くことになり、回りの心配もどこえやらときちんと治めていくところが
痛快な物語であります。
けれどただそれだけではなくて、なぜ麻之助はいきなりグレたのか、
そのわけに関係してそうな幼馴染で清十郎の父と結婚したお由有とその子、幸太。
話が進むにつれて、過去が明らかになってきます。
そしてなかなか落ち着かない麻之助との縁談が持ち上がった、
寿ずという途中からの登場人物との関係も、見逃せない。
最後のどうにもならない気持ち、関係と言うのは自分のそばにいる人が
そうだったら嫌だなーとは思うけれど、きっとこんなの昔だったら
たくさんあったんだろうし、それを考えるとなんだかせつない。
この本はシリーズ化されるかどうか分からないけれどね。
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