ちんぷんかん

2007年9月23日 小説
ISBN:4104507075
単行本
畠中 恵
新潮社
2007/06
¥1,470





シリーズも6作目。
結構続いてるなあ、でも安定してるので安心して読めるシリーズです。
(ビジュアルストーリーブック?は除く)

今回は江戸によく起こる火事が長崎屋を襲うところから始まります。
そして若旦那は、死にかけどころか三途の川までやってきてしまうことに。
しかし、そこには妖たちまでもついてきてしまったため、
何とか元の世界に戻そうと試行錯誤をします。
こうやって素直で善人な若旦那と妖たちとのやりとりは、
相変わらずほほえましいものがあります。
兄の縁談のことでも思い悩む姿とか、少しずつこの世界でも
時間が経っていってるんだなということを実感しつつ、
若旦那の将来をふと考えてしまう1冊でもあると思います。
けれど、最後のお話はいくら同じ屋敷内に暮らしているとはいえ、
生きる時間が同じではない妖たちの思いを、桜の花びらから生まれた
小紅の存在によって思いもよらず知ってしまった若旦那。
ちょっと寂しい終わり方ではあるかな。
でも、若旦那の両親のエピソードはとても暖かい気持ちになれたので、
よかったなあと思ったのでした。

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