赤い指

2007年7月20日 小説
ISBN:4062135264
単行本
東野 圭吾
講談社
2006/07/25
¥1,575





全シリーズ読んでるわけではないので、分からないこともあったけど、
加賀刑事という他の本にも出てくる刑事さんがいるけれど、
今回はその従兄弟である刑事目線からの物語。

事件事態は、本当にやりきれないもの。
現代の家族問題や犯罪のとても嫌な部分をわざわざ抜き出して、
全部混ぜましたらば、こういう話ができましたよというくらい。
すごくいろいろ考えてしまう。
もちろん、犯人である息子が1番悪であると思うし、
なんでこんな人がいるかなぁ、物語の中だけだとしても嫌になる。
両親の保身とか、そう考えてしまうものなのかもしれないけれど、
非情な考えと身勝手な行動には、暗い気分にならずにいられない。

こういう本を読むと、自分の家族のこととか、将来のこととか
嫌なイメージが浮かんできて、ちょっとね・・・。
今回の犯罪と直接関係のないところであっても、気持ちがばらばらの
前原家の人たちのことを読んでいると気が滅入る。
犯人が最初から分かっていて、犯人側の心理がメインなので、
謎解きを求めていたり、気分よくを求めている場合は読まないほうがいいかも。
犯人側の気持ちは、読み応えあったと思うけど。

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