ブラバン

2007年3月7日 小説
ISBN:4862380271
単行本
津原 泰水
バジリコ
2006/09/20
¥1,680





先輩の結婚式での演奏のため、再結成することになったバンド。
約20年後の現在と吹奏楽部に所属していた当時をおりまぜながら、
主人公のコントラバスによって語られていきます。
その他たくさんの部員たちが出てきて、人物把握が大変でした。
でもなんていうか、まだ20年は経ってないけれど、
あ、そうそう、こんな感じ、というのはよくわかる。
再結成のバンドは意外な結末を迎えるんだけど、
すごく大変でも、当時を完全に取り戻せなくても、
やっぱりいい終わり方だったな、って思う。

楽器って演奏しなくなったら本当に、それまで当たり前だったものが
どんどん離れていってしまうものだと思うから、
約10年の私でさえ、きっと再結成なんて難しすぎて無理って思うのに。

この本を読んだら、いろいろ思い出してしまった。
卒業後多分大体の人は数回は会ってるけど、今じゃ全然会ってない私。
なんとなく近況は知ってる人もいれば、どこで何してるんやろって人も。
反対に私もそう思われてるのかもね。
先生とか、まだ先生なはずではあるけど。

この本では高校時代のことを全部語ってあるわけではありません。
印象の深かった前半ってことなんでしょう。
でも私の場合は、最初のころと最後がMAXであるかな。
忘れられないことはたくさんあります。

みんなには本音を言わなかったけれど、
私は最後までもっと続けたいって思ってたよ。
他の部活よりも長く出来て、楽しかったよ。
受験とかあったから早く引退したいって言ってる人もいたけど。
とある理由で私はそれに同調しなくても、納得してもらえたけど。
だって好きだったからさー、吹奏楽が。

今でも心の片隅で楽器が鳴ってる人、読んでみてください。

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