晩夏に捧ぐ

2006年12月4日 小説
ISBN:4488017304
単行本
大崎 梢
東京創元社
¥1,575





本屋ミステリー第2弾。
今回は長編、しかも出張編。
以前の同僚が現在働く老舗まるう堂に、幽霊が出るので何とかして欲しいと
杏子と多絵コンビに依頼が・・・。
休暇を利用して訪ねたまるう堂の幽霊とは、27年前の事件がどうも
絡んでいるらしいが、幽霊だけでなく他にも不審な事件が。
本屋専門の謎解きさんは今回はどうなるのでしょう?

出張と言ったら、ちょっと大げさかなーと思うけれど、
昔起こった事件とその関係者達がからんで、なかなかおもしろかったです。
本屋が一応舞台と言えば舞台だけど、前回の短編ほど本屋ならではという
色合いは薄いかもしれないような。
ちょっとした2時間サスペンスの原作にちょうどよさそうな気もするし。
最後にはきっちりまとめる多絵ちゃんはすごいね。

しかし、まるう堂は老舗書店という設定で、なんとなくその姿が目に浮かぶね。
老舗かどうか知らないけど、私にとってわくわくする書店No.1である
恵文社を思い浮かべてしまうほど、同じくらい気持ちの入った書店なんだろな、
そんなふうに思いながら読んでました。
老舗の書店、、私もそれを目的に旅してみたいなー(事件がらみ除く)。
謎解きの本体自体は、本屋半分事件現場半分な感じであったけれど、
本屋に対する仕事の気持ちの入れ方とかは、今回も丁寧だと思います。
そういう本屋さんが身近にあって欲しいなぁ。

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索