ISBN:4916199820
単行本
万城目 学
産業編集センター
¥1,260





初めましての人の本。
ボイルドエッグズ新人賞、つまりしをんさんのところと関係ありのようで、
それならちょっと面白いかも?というのが動機。
ホルモーって何?と思いながら、読み始めたけれど、
読み終わってなかなかおもしろかったです、読んでよかった。

2浪の末、京大に入学した安部は京大青龍会へ勧誘され、
まったく入る気がなかったものの、一目惚れした早良さんの鼻のため、
何となく友達になった高村と共に入会してしまった。
どこにでもありそうなサークルかと思っていたら、それは五百代も続く
正体不明のサークルで・・・。

このお話の舞台は京都です。
作者が京大出身と言うこともあるかもしれないけれど、
京都以外には考えられないでしょう。
これが東京だったり、大阪神戸でもやっぱりおかしい。
サークルの存在目的が変だという以外は、多分普通のサークルであれば
起きうることだと思うけど、存在目的というものが京都だなぁと
勝手なイメージかもしれないけれど、じみじみと納得。

あまり深くは内容を語らない方が良いと思うけど、
ちゃんと?青春しちゃってる話で、大学生っていいね。
凡ちゃんこと楠木さんの素直じゃなないところとか、
スガ氏のかなり適当なところとか。
同じ目に遭いたいかというと、遠慮したいというのが本音だけど。

あーでも、このサークルに入っていない人から見ると、
この人たちは何をやってるんだろう?とか不思議に思ったりしないのかな。
代々サークル内だけで、っていうのはかなり大変そうではある。
京都の人、特に大学生は読んだら面白いかもね。

コメント

mono
mono
2006年12月9日23:41

はじめまして。
そして拙い感想をお読み頂きありがとうございます。
たしかに青春そのものというのがよい感じですよね。
作者が京都で学生生活を送ったからこそ
こういう事象をうまく溶け込ませて描けた作品なのかな
と思ったりもします。
京都は実家が近いこともあり
今日も含めてちらちら顔を出すのですが
それと思しき集団や場面を見かけることはなく。
本当はどこかにいそうな気がするんですけど…。

しゃむ
しゃむ
2006年12月10日19:32

はじめまして。書き込みありがとうございます。
こちらこそ、勝手にトラックバックさせていただいてます。

私も時々このお話の舞台となっている京都には出かけますが、
今度からあの集団がいないか、確認してしまいそうですね。
次の年は最強の2人がそろったあとの戦いは、予想通りかなとかも気になったり。
次の作品にも期待してしまいそうです。

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索