ISBN:4104491020
単行本
吉田 篤弘
新潮社
2003/12/19
¥1,575





クラフト・エヴィング商會の吉田篤弘氏の小説。
やっぱりこの人の書く本の世界観は、とても好きと思わせてくれる1冊。
短編集で、何気ない理屈っぽくない場所や名前を表示していても、
なんとなくそこからはかけ離れた遠い遠い、少しだけ近い場所で
起こっている物語に惹かれます。

この本もどこからどこまでが繋がってて、どこからどこまでが
それぞれのお話なのか、それとも繋がっていないのか、
全部で1つのお話なのか、読み終わったあとぼんやりと考えてしまうけれど、
そのぼんやりさこそ、持ち味なのかもしれない。

物語の中で語られる物語、それはとても自然に物語から
曖昧な現実へと変わっていく。
うまくいえないけれど、そんな世界も悪くないと思います。

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索