ISBN:4488017266
単行本(ソフトカバー)
大崎 梢
東京創元社
2006/05/20
¥1,575





書店が舞台の、連作ミステリー。
とは言ってもかなりのゆるゆるの内容です。
(悪い意味じゃなくてね)
いくつか「日常の謎」的なミステリー本を読んできていますが、
かなり甘目ってことなので、普段推理モノは・・・っていう人でも
きっと大丈夫です。

ミステリ・フロンティアの中にしては、まずまずといったところでしょうか。
本屋さんてとてもお世話になっているし、とても大好きな場所だし、
でも結局1回も働いたことのないところなので、最初はどうなる?
と思ったけれども、なかなかよかったです。
似て非なる「商売」をしているけれど、本を扱っている場所だから。
こんな仕事もあるんだーと、感心してみたり。
この本の内容であるミステリ部分より、そちらの方が興味持てました。
お客さんに対して、いろんな本を探すというところはとても似てるけどね。
でも、本物の書店員さんの生の感想を聞いてみたい気もする。
だって、やっぱり自分の仕事を題材にしてる小説の場合、
そんなわけないやん!!てことの方が、私は思うことが多いから。
今までOKって思ったのって、多分1冊だけだと思うし。

1番好きな話は、「六冊目のメッセージ」
これはね、こんなことがあったら仕事的にも私的にも、
すごくすごく嬉しいんじゃないだろうか。
というか仕事を忘れて頑張ってしまうと思うよ。
私も(多少状況は違っても)こんな出来事に出会ってみたいなぁ。

タイトルは、興味を引きそうでいいですね。
巻末の書店員さんたちの対談で決まったようですが、確かにそうかなと思う。

でもきちんとミステリーを読みたい人は、どうかな?
北村薫氏や加納朋子さんほどの、きちんとさは、まだこれから次第かと思います。

コメント

nophoto
桧あすなろ
2006年8月12日9:18

残暑お見舞い申し上げます 

私もつい先日、「配達赤ずきん」を読みました!
「本の雑誌」で上半期ベストテンの中に入っていました。
書店員さんのお仕事が細かく書かれていてすごく興味深く読みました。「六冊目のメッセージ」は本好きには夢のようなことですよね〜。まあ、なかなかないだろうけど……(^^;

それと、豊島ミホさんといえば私の中では「しゃむさんのお気に入りの作家さん」なんですけど、これもつい最近出た『底辺女子高生』がきっかけで2作ほど小説を読みました。
しゃむさんの感想日記を読んでいたら、他の作品も読みたくなりました。ただ、デビュー作はかなり抵抗がありますけど(^^; しかも単行本と文庫本で内容が違うんですね?

それにしても暑いです。
午前中だしと思って今クーラーを切っているのですが暑すぎ。このコメントを送信したらスイッチ入れてきます(笑)。

ではよい夏を〜!

しゃむ
しゃむ
2006年8月13日0:33

コメント、ありがとうございます。

期待していたよりも、この本はずっとおもしろかったので
私も満足しています♪
本好きさんは、きっと気に入る人が多いでしょうね。

豊島ミホさんを読んだんですね。
底辺女子高生は、ずっとwebで読んでいたので文庫も買いましたよ。
もう少し先にゆっくり読もうと思っています。
デビュー作は確かに^_^;大変かもしれませんけど、
エロとか恋愛だけではないと思うので、よければ挑戦してみてください。
単行本と文庫では全然違います(表題作だけは同じ)
どちらかというと、文庫の方がお勧めです。
あと、底辺女子高生のノリがお好きなら、
豊島さんのブログもおもしろいと思いますよ。
http://fengdao.exblog.jp/

私もクーラーは切ったりつけたりをくりかえしてますけど、
あすなろさんも体調をくずさずに、乗り切ってくださいねー。

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