永遠の出口

2006年3月17日 小説
ISBN:4087460118
文庫
森 絵都
集英社
2006/02/17
¥580




この本はめずらしく再読なのです。
まだ単行本が出たばかりの頃、読みました。
読んだ頃の気持ちもよみがえりつつ、やっぱり物語引き込まれて、
買わずにいられなくて買ってしまった文庫本。

数年前を探せば、ここに感想を書いてるし、
もしかしたら矛盾したことを書いてしまうかもしれないけれど、
これは今の私の感想と言うことで、書いてみます。

とりあえず本当に読んでよかったー。
再読した価値ありです。

でもでもとある人(男性)にはこの本は微妙だと言われていて、
そうかなぁ?そうだったかなぁ?と思ったのですが、
これはやはり主人公がすごした小学生〜高校生を終えた女性が
読んでこその物語になんだと思う。
(男性が読んでもおもしろいって思う人もいると思うけど)

女の子同士の友達関係とか、うまく説明できない状況を本当によく書いてある。
確実に同じことではいないのだけれども、こんなことが
周りでは起こってたと、なぜ作者は知ってるの?と。

大人はわかってくれない、、の極端な考えであっても、
今となってはどちらの気持ちも分からなくはない状態ですが、
あの頃はあんなふうに、つっぱしった考えをもっていたなぁと思い起こされて
少し恥ずかしくもあります。

もう何を書いたのか忘れてしまった、自分の日記を読み返したら、
同じ感想を持ってしまうかもしれない、そんな1冊です。

自分の信じていたもの、自分が考えていたこと、
私にとってもう10年以上位前のことを思い出させてくれる本です。
場合によっては、私は違うという章もなくはないけれど、
どれかは必ず女の子だったら、身に覚えがあるんではないでしょうか?

あと欲を言えば、おそらく作者自身の時代に合わせて書かれたであろう時代背景。
私の時代とぴったりとはいかなかったので、その点はこの頃はこうだったのねーと、
そう思いながら読んだところでしょうか。

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