私が語りはじめた彼は
2006年2月21日 小説
ISBN:4104541036
単行本
三浦 しをん
新潮社
2004/05/25
¥1,575
どうやら女性に対してだらしない人に振り回された周りの人々の物語。
単純にこの本を説明するならば。
そういうお話でした。
でも、おもしろかった!
先入観なしに読んだけれど、「彼」に執着する人たちの心情のがすごい・・・。
なんとも言えない、緊迫感のある話。
正確な意味で執着しているのは、彼の今の妻であるのかもしれないけれど、
それにしたって彼が気持ちを述べることはまったくないわけで、
本当のところはどうなのかわからない。
すべては、それぞれの章(短編?)の人物の主観からなるお話なので。
はたして彼に周りに対する自覚があったのかどうか。
唯一まともに?登場した「予言」でも、あの能天気な様子では・・・。
どういう立場でいても、私もあんな人がまわりにいれば振り回されてしまうだろう。
時々ミステリ以外の本を立て続けに読んでいると、
まったりというか、少し違うけれど落ち着きすぎてる雰囲気に、
違う空気を吸いたくなります。
それらはそれらでおもしろいと思うのだけど、そういうのを感じさせない1冊でした。
やはり作者は新しい作品になればなるほど、進化してる。
安定している人を選ぶのも、安心できていいけれど、
こういう人の本があると、また次が楽しみなのです。
単行本
三浦 しをん
新潮社
2004/05/25
¥1,575
どうやら女性に対してだらしない人に振り回された周りの人々の物語。
単純にこの本を説明するならば。
そういうお話でした。
でも、おもしろかった!
先入観なしに読んだけれど、「彼」に執着する人たちの心情のがすごい・・・。
なんとも言えない、緊迫感のある話。
正確な意味で執着しているのは、彼の今の妻であるのかもしれないけれど、
それにしたって彼が気持ちを述べることはまったくないわけで、
本当のところはどうなのかわからない。
すべては、それぞれの章(短編?)の人物の主観からなるお話なので。
はたして彼に周りに対する自覚があったのかどうか。
唯一まともに?登場した「予言」でも、あの能天気な様子では・・・。
どういう立場でいても、私もあんな人がまわりにいれば振り回されてしまうだろう。
時々ミステリ以外の本を立て続けに読んでいると、
まったりというか、少し違うけれど落ち着きすぎてる雰囲気に、
違う空気を吸いたくなります。
それらはそれらでおもしろいと思うのだけど、そういうのを感じさせない1冊でした。
やはり作者は新しい作品になればなるほど、進化してる。
安定している人を選ぶのも、安心できていいけれど、
こういう人の本があると、また次が楽しみなのです。
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