青空チェリー

2005年10月13日 小説
ISBN:4101199418
文庫
豊島 ミホ
新潮社
2005/07
¥420




こないだ単行本を読んだばかりですが、旅のお供に連れて行きました。
表題作の「青空チェリー」はそのままで、

「なけないこころ」→「誓いじゃないけど僕は思った」はまったく別のお話に。
テーマだけ一緒で、中学生の頃に好きだった人が忘れられないというもの。
ただし出てくる人はまったく?かぶらないし、主人公も男だし。
軽めのお話からちょっと重めになってます。
文庫では救いようがなくなってるというか・・・、そういうことを
考えてしまうと単行本の方がよかったのかな、でも小説として読むと
こっちの方がしっかりしてる感じもするし・・・です。

「ハニィ、空が灼けているよ。」については同じ話だけれど、全面改訂書き直しされてます。
こちらも多少重みが増してます。
いろんなエピソードが増えていたり、麻美が帰省している時間が長くなっていたり。
なかでも、イッシーの登場は・・・。
もっと戦争ということについて、重みをおきたくなったということなのかな。

だけど、後半がちょっとあっさりしすぎていたような気も。
教授から届く花について気がつくところ、ダーリンと一緒に行くかどうかを
自分で決めたというより他人に促されたところが、前のほうがよかったなーと
思ってしまったのでした。
それとも1度読んでしまっている話だから、思ってしまうのかな。

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