となり町戦争

2005年9月24日 小説
ISBN:4087747409
単行本
三崎 亜記
集英社
2004/12
¥1,470




まず思ったのが、戦争って本当に戦争だったのかということ。
何かのたとえのようなものなのかと思ってました。

こういう本と言っていいのかどうかわからないけど、
最初から最後までずーっと疑問だらけであり、ちょっと後味悪いです。
となり町と戦争って・・・それが政策って・・・。
意味分からん・・・。

多分そういう、日本の普通の生活をしていてどうやってもおかしいと
思うところを真剣に考えて読むんじゃない本なのかな、と思ってみたり。

主任さんの行動の方が納得と言う点では、1番分かりやすい。
あんなことしてほしくはないんだけれど、と言うのが本音ですが。
けれど香坂さんを初めとして、共感ということが全然できなくて。
「仕事だから、仕方ないんです。」的なこと、
ありえない!!としか思えなくて。

それに、読んでない人のためにはあまり書かない方がいいのかもしれませんが、
「となり町の町長の息子と結婚する」って何ですか?
町長の息子と結婚したらなんかあるんだろうか?とか、
ここは町長は世襲制?とか考えてしまった。
町長の息子って同級生に居たけど、それはあくまで○○くんでしかなかったから、
やっぱり町長の息子ブランドの存在する世界の政略婚なのかなぁ。

ただ、昔日本が戦争をしていた頃は、こういうおかしいと思うようなことも
当たり前であったんだろうし、テレビをつければ見えてくる
どこか遠くの国の戦争なんかも、見てるとここはこんなに
どうでもいいことを悩んで暮らしていけることろなのに、
明日どうなってるか分からない人がたくさんいることに
申し訳ないけれどしっかりとした実感がなくて、
憂鬱になったりするくらいで。
そういうぼんやりとした生活をしてる私のような人に、
ちょっと考えさせてくれる本、なのかなと思った。

でも純粋に読み物として楽しいかって言ったら、、、ちょっと・・・だけど。
それに、いくらよその出身だからといって、主人公の無知さは
やっぱりおかしいと思う。
外国から来たわけでもないでしょうに。

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