てるてるあした

2005年7月27日 小説
ISBN:4344007840
単行本
加納 朋子
幻冬舎
2005/05
¥1,785




「ささらさや」の続編ともいうべき1冊。
主人公は変わっているし、前作のような謎を解くということがメインではないけど。

照代は両親が夜逃げしてしまい、せっかく受かった高校も断念して、
遠い親戚らしい久代さんのところへやってきた。
なんで私がこんな目に遭わなくてはいけないのか、両親はどこでなにを
やっているのかもまったくわからない。
久代さんの自分への態度は冷たく感じている。

作者も酷な話を書くな、というのが印象。
作風からいって、ほのぼのというかやさしい印象をうける本ではあるのだけど、
やはり親のだらしなさで高校に行けなかった照代に対して、どうしても
不憫さを感じてしまう。
1話ずつは、まぁいい話なんだけどね・・・。

そして、どこにぶつけたらよいかわからない照代のイライラにも
やり場のない同じようなイライラを感じてしまう。
それは、私でも同じようなことを考えてしまうからだろうね。

でも、最後にはどうして照代が久代さんのところへ行くことになったのか、
幽霊の女の子の正体は誰なのかわかります。
その辺は、、、ありなんですか?と思ったけど。

久代さんと照代の関係は最初は不安だったけれど、
最後すごく悲しいけどよかった。
1話進むごとに絆が深まっていったんだなーと、実感できたし。
しかし、その分どうしても私は照代の両親への気持ちの切り替えが
納得できない・・・。
特に母親に対しては。
私がどうこう書けるような人ではないことはわかっているけど、
やっぱり無責任すぎ、と思ってしまうのです。

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