ISBN:4104686018
単行本
瀬尾 まいこ
新潮社
2004/06/23
¥1,365
仕事も何もかもがうまくいかなくて、自殺をすることにした主人公。
とにかく北へ、1人でひっそり死のうと考え成り行きでたどり着いた宿は、「民宿たむら」。
そこは田村さんという、おじさんともお兄さんとも言えそうな人が
1人でやっているほとんど宿泊人もこない宿だった。
しかし、自殺には失敗(かなり間抜けに)。
その後、なんとなくこの地で過ごすことにした主人公の再生の物語。
よかったですよ、この本。
自殺とかいってる割に、とげとげしいものないし。
田村さんは、すごくいい人だし。
でも、多分大部分の読者とは違った目でこの本を私は読んでしまう。
それは、舞台が私の故郷だから。
しかし、木屋谷っていう地名は本当は無いはず。
どのあたりを想像して書いたのかは謎ですが、少なくとも私の家よりは
田舎のようです。
木屋谷くらいの田舎は、もう今となればほとんどないけれど。
田村さんの言葉のはしばしから出てくる懐かしい言葉。
でも、こんないいかたしたっけ?と思うようなのもあります。
(場所によって微妙に方言も違うからだろうけど。)
なんちゃない、〜だで、しとる、違和感無く読めます。
どうしてここが舞台になったのかは、おそらく瀬尾さんがこの物語を書いた時、
そして今現在も住んでいる場所であるからでしょう。
先生をしながら頑張ってらっしゃるそうです。
自殺とかは置いといて、主人公も外から来た人間であるし、
もしかすると作者自身のこの地への思いと、主人公の感じたことは
共通することがあるのかもしれないなぁと思った。
それは、私はそこから外へ出て行った反対の立場の人間なので、
本当のところは分からないのだけれど。
でも、田村さんの両親が亡くなって家を守るために帰ってきたという気持ちは、
正直複雑だけれど共感してしまう。
同じ立場になったからといって、田村さんと同じことはしないだろう。
それでも、あの地に生まれ育った私にとってはあって当然の場所なので、
そんな共感をしてしまいます。
最初は自殺の舞台に選ぶなんて・・・とか、かなり間抜けな主人公やなぁ・・・
と思ったけれど、この地を舞台に選んでくれたことは読み終わってみるととても嬉しいです。
単行本
瀬尾 まいこ
新潮社
2004/06/23
¥1,365
仕事も何もかもがうまくいかなくて、自殺をすることにした主人公。
とにかく北へ、1人でひっそり死のうと考え成り行きでたどり着いた宿は、「民宿たむら」。
そこは田村さんという、おじさんともお兄さんとも言えそうな人が
1人でやっているほとんど宿泊人もこない宿だった。
しかし、自殺には失敗(かなり間抜けに)。
その後、なんとなくこの地で過ごすことにした主人公の再生の物語。
よかったですよ、この本。
自殺とかいってる割に、とげとげしいものないし。
田村さんは、すごくいい人だし。
でも、多分大部分の読者とは違った目でこの本を私は読んでしまう。
それは、舞台が私の故郷だから。
しかし、木屋谷っていう地名は本当は無いはず。
どのあたりを想像して書いたのかは謎ですが、少なくとも私の家よりは
田舎のようです。
木屋谷くらいの田舎は、もう今となればほとんどないけれど。
田村さんの言葉のはしばしから出てくる懐かしい言葉。
でも、こんないいかたしたっけ?と思うようなのもあります。
(場所によって微妙に方言も違うからだろうけど。)
なんちゃない、〜だで、しとる、違和感無く読めます。
どうしてここが舞台になったのかは、おそらく瀬尾さんがこの物語を書いた時、
そして今現在も住んでいる場所であるからでしょう。
先生をしながら頑張ってらっしゃるそうです。
自殺とかは置いといて、主人公も外から来た人間であるし、
もしかすると作者自身のこの地への思いと、主人公の感じたことは
共通することがあるのかもしれないなぁと思った。
それは、私はそこから外へ出て行った反対の立場の人間なので、
本当のところは分からないのだけれど。
でも、田村さんの両親が亡くなって家を守るために帰ってきたという気持ちは、
正直複雑だけれど共感してしまう。
同じ立場になったからといって、田村さんと同じことはしないだろう。
それでも、あの地に生まれ育った私にとってはあって当然の場所なので、
そんな共感をしてしまいます。
最初は自殺の舞台に選ぶなんて・・・とか、かなり間抜けな主人公やなぁ・・・
と思ったけれど、この地を舞台に選んでくれたことは読み終わってみるととても嬉しいです。
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