ISBN:4061824309
新書
辻村 深月
講談社
2005/05/10
¥1,103




月子、狐塚、浅葱、恭司は同じ大学に通っている。
狐塚と浅葱が応募した論文コンテストで、最優秀賞をさらっていった「i」。
その2年後「i」は「θ」という双子の弟をつれて、帰ってきた。
残忍な殺人者として・・・。
iの提案により交互に殺人を繰り返す2人。
月子たちの周りにも、犠牲者がでてしまいます。

iとθ、θの方は、すぐに明らかになるのですが、iの方は誰なのか。
正直、最初の方でもしかしたらiは・・・というのは半分くらいあってた。
それでも、ある人とある人についてはやられたーと思ったし、
背表紙に書いてあった「 毀(こわ)れた絆と悲しい片想い」というのが、
本当に悲しかった。
けど、ある人の片思いについてはそんなに長く勘違いする?とも思えるけど。
よっぽど人に対して無関心でないと・・・あの人なら仕方ないのかな。

辻村さんの本は、「冷たい校舎・・・」ですごく気に入ったから
絶対次の本も読もうと思っていました。
やっぱり心理描写がすごくうまい、引き込まれる。
好みの問題であれば、「冷たい校舎」のほうが私は好きなんだけど、
今回もよかったです。
上巻はともかく、下巻はほぼ1日で読み終えるくらいずっと1日読んでたし。
スローペースの私には、珍しい方です。

最後は丸く収まったってことなんでしょうか。
iとθの過去のことを考えれば、本当に救いようのない話だと思ったけれど。
それにしても、最終章のあれはね・・・、
読めば読むほど疑問だったけど最後までだまされっぱなし。

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