図書館の神様

2005年5月18日 小説
ISBN:4838714467
単行本
瀬尾 まいこ
マガジンハウス
2003/12/18
¥1,260




「図書館の神様」かぁ・・。
そんな神様がいたら、叶えて欲しいことがたくさんあるなぁなんて、読む前に思った。
しかし、本文の中に「図書館の神様」なるものは全然出てきませんでした。

昔あることがきっかけで辞めてしまったバレーボールと
もう1度関わりたいがために、高校の講師になった清。
しかし先生としてはまったくやる気がなくて、
しかもたった1人の部員しかいない文芸部の顧問になってしまう。
ちなみに文芸部の活動場所が高校の図書館で、主人公がたまに神様に
お願いしたりしてるからこういうタイトルになったのか?

この文芸部の垣内くんとのやりとり、姉を気遣う弟の拓実との姉弟関係、
どちらもありえそうでなかなかないと思う。
それに引き換え、浅見は・・・。
こういう男って大嫌いなんだけど。
読んでてかなり、ムカムカしてしまった。
この人がいなかったら魅力はわからないけど、
気持ちのいい本にはなってたんだろうな。
清も浅見について分かってはいるようだけれど、
恋というものはそういうものなんだよね。

とにかく、あまり劇的な出来事が起きるわけではないけれど、先が読みたくなる。
終盤の校内ダッシュは、く、くさい?と思ってしまったけれど。

清が教員採用試験に合格したように、瀬尾さんも講師から正式な先生になったらしい。
二束のわらじ、ぜひ頑張ってください。

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索