日暮らし 下

2005年1月22日 小説
ISBN:4062127377
単行本
宮部 みゆき
講談社
2004/12/22
¥1,680




「ぼんくら」の続編。
その1年後の話です。
最初は短編が続き、「日暮らし」でまとまる連作短編集という、
「ぼんくら」と同じパターン。

主な話は、葵が殺されたことについて。
誰にどうして殺されたのか。
離れ離れだった息子の佐吉が疑われ、湊屋との話が蒸し返されます。
ばらばらの話に思えた短編も全部つながってくるし、人物描写はさすがです。
平四郎と弓之助の掛け合いは、ほんとの親子のようだし。
早く養子にしちゃった方がいいんじゃないかと思えるくらい。

葵の事件についてが軸になっているとはいえ、犯人が誰であるかということより、
出てくるすべての人の1つ1つの話、関係こそがこの物語の1番のおもしろさかな。
それに、犯人はこの人だろうなというのが、途中からなんとなく予想できたし。
どうして犯人なのかは、最後まで読めばわかります。

というわけで面白かったしよかったわけですが、問題なのは
私が「ぼんくら」の細かいところを既に忘れているということ。
何のことだったかな・・・と思うことがしばしば。
できれば、2作は続けて読んだ方がいいのかもしれないですね。

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