ISBN:4344401638
文庫
乙一
幻冬舎
2001/10
¥480




小学生でひっこみじあんのマサオは、ちょっとした誤解から嘘をついたことになり、
大好きだった担任の先生に嫌われてしまいます。
クラスメートからもうとまれていきます。
そんな時、顔の真っ青な不気味な男の子がマサオのそばに現れるようになります。
残忍だけどマサオの味方を唯一してくれるその存在。
一体それは誰なのか・・・。

とにかくすごく怖いって思いました。
現代的な怖さ。
先生もクラスメートも怖いのだけど、大人になった自分としては
先生がどうしてそこまでしてしまったのか、理解は出来ます。
(同じようなことは出来ないけど)

その嫌われようが、、、かなりすごい。
大人になった読者として読むと、なんて理不尽なと思ってしまいます。
でも子どもの頃、特に小学生なんて先生という存在は、絶対的なものだったのはわかるし。

私がよく思ったのは、どうして先生はみんなに平等に接することができるのかな?ということ。
やっぱり子どもなんて学校に1人くらい、気に入らない人がいて
そのままその態度を出してしまうから。
でもそれって、今になると頑張ってたんだろうなぁと思う。

最後のマサオの決断が正しかったのか、真実を語ってもいいような気もするけど、
ちょっと大人になったマサオを見て、よかったなぁと思いました。

あとがきもよかったんだけど、この作品を書きたいように書いたという
乙一さんはやっぱりすごいなぁって思ったし。
書きたいようにというふうに書いて、あんなふうに作れるのはすごいね。

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