リアル鬼ごっこ

2004年6月24日 小説
ISBN:4835525795
単行本
山田 悠介
文芸社
2001/11
¥1,050




なんか・・・だめだ。
初めて読む人で、ちょっと期待してたけど私には合わないと思う。

話の設定自体は面白いんだと思う。
実際どうなってしまうのか、それに惹かれて手に取ったわけだし。
でも、文体がとりあえず気に入らない。
すっと物語に入っていけない。
たとえて言うなら、誰かに本を朗読してもらってて、
普通ならば状況を想像して、その世界に入り込んでいけそうなのに、
この本だと棒読みされて、一歩引いたところで冷めて聞いてるような感じ。

表現難しいのかもしれないけど。

だってね、妹のこともあっさりしすぎてると思うし、
父親が隠してた理由も全然納得いかないし、
あんなバカな王様に何でクーデター起こさないんだって思うし、
みんな自分勝手だよ?どう共感せいというのだ。
親友は身を挺して、主人公を守ったけどね、関西弁もわざとらしくない?

最後の鬼たちも。
自分たちが殺せばよかったんやないの?
主人公に王様殺させて、何が耐えられないだよって思う。
そして主人公を殺してしまった人たちも、本当は王様に消えてほしかったずなのに、
そこまでして忠誠を誓う気持ちがよく分からない。
全然すっきりしなかった。

いくらわがままな王様がいなくなったって、この世界はまた同じことをするよ。
そんなわけで、すごくむかついた。
架空の世界にむかついてるのが、なんとも言えないけど。

作者はこれが処女作らしいですが、他の本もそうなのかな?
ぱっとあらすじ読んだ限りでは、話自体のネタはおもしろそうなんだけど、
それをちゃんと書けてないと言うか・・・。
すでに違う本をもう読み始めてますが、他ではそんなことほとんどないのにな。

ネタバレを思いっきりしてますが、そうしないと書けないので勘弁してください。

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