ISBN:4101253358
文庫
梨木 香歩
新潮社
2004/02
¥380




文庫1冊というよりは、中編といったほうがいいような長さ。

熱帯魚を飼うことの引き換えのように、寝たきりのおばあちゃんの
お世話をすることを引き受けたコウちゃん。
おばあちゃんは、夜中になると不思議なことをしゃべりだす。
それと同時に、少し昔のある女の子の物語も語られます。

最後にはそういうわけかと思うわけですが。

なかなかネタバレになるので感想が難しいけど、
エンゼルフィッシュの意外な残忍さと、さわちゃんの自分を責める気持ちと、
2人のコウちゃん。

最後の
「・・・コウちゃんは悪魔にもかわいそうだって言う?」
「うーん、そうだね。」
このやりとりで、さわちゃんは救われたんだなぁと思うと、
ほんとによかったなって思う。

解説の156ページにある文は、単行本では本文にあったのかな?
うまい感じに隠したなぁと思います。

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